登録年月日:1965.05.29
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備後一宮吉備津神社は806年、備中吉備津神社より勧請されたと伝えられており、幾度かの御社殿焼失・再営の後、1648年に初代福山藩主・水野勝成により、現在のご本殿が建てられました。御祭神は備後開拓の神様として、また、開運招福・厄除け・交通安全・長寿の神様として、備後一宮(びんごいちのみや)・一宮(いっきゅう)さんと人々に親しまれ、広く信仰されています。ご神木のイチョウや全国有数の御池(みいけ)等見所満載です。当社から車で5分ほどの距離にある「しんいち歴史民俗博物館」では令和4年度に吉備津神社の企画展を予定しています。ぜひそちらにもお立ち寄りください。
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解説
吉備津神社は806年に創建された歴史ある神社です。この地方一の有力神社であることから備後国一宮と呼ばれ、地元の人からは「一宮(いっきゅう)さん」と親しまれてきました。 1229年と1332年の2度火事にあいましたが再建。 1648年には、初代福山藩主である水野勝成が本殿(国の重要文化財に指定)を建て替えました。7月に一度仮殿に遷宮(神霊を移す祭事)し、その年の10月13日に正遷宮の祭礼を行ったと記録されています。 2019年から始まった保存修理工事では、屋根の一部から建立された1648年を示す「慶安元年」という墨書きが見つかりました。 正面に装飾用に付けられた屋根・千鳥破風(ちどりはふ)とその下の屋根が曲線状に盛り上がった部分・軒唐破風(のきからはふ)が荘厳な印象を与えています。 屋根は檜木の皮で葺かれ、幅18.48m、奥行き9.7mという全国でも有数の巨大な本殿です。蟇股(かえるまた)という部材の彫刻や彩色の美しさ、2千を超える水野家紋の入った錺金具(かざりかなぐ)など、魅力溢れる建物です。